事故を起こした場合の自動車保険の保険料が、「ノンフリート等級別料率制度の改定」により大幅に値上がりすることになった。 今回話を伺ったのは自動車保険でおなじみのソニー損保。この改定は、一般的にどの保険会社の自動車保険であっても行われることになるが、改定の時期や詳細は各社で異なるため、それぞれ自身の加入している保険会社で確認してみるとよいだろう。 ソニー損保では、2013年4月1日以降を保険始期日とする契約を対象に、この改定を実施する。なお、事故の有無は次の契約のノンフリート等級(以下、等級)に反映されるため、実際に改定の影響がでるのは原則として2014年4月1日以降を保険始期日とする契約からになる。 ここでは、ソニー損保の改定内容をもとに具体例で説明しよう。 自動車保険は等級に応じて割引・割増率が設定されており、等級が高い(数字が大きい)ほど割引率が大きく、数字が小さいほど割引率が小さくなる。なお、1~3等級は割増になる。(図1参照) ※前契約がない場合、年齢条件によっては、6等級・7等級でも割増となるときがある。 図1 現行の制度では、等級ごとに適用される割引・割増率は1種類だった。しかし、改定後は同じ等級でも「事故を起こした契約」と「無事故の契約」では異なる割引・割増率を適用する。事故の有無によって割引・割増率に差が生じるようになったのだ。 <例>歩行者にケガをさせて対人賠償保険を使ったケース 例えば、15等級の契約者が事故を起こして保険を使ったケースで説明しよう。 ※歩行者にケガをさせて対人賠償保険を使った場合(3等級ダウン事故) この場合、次年度の契約時に等級が3つ下がり12等級となる。(図2参照) 図2 現行の制度では「事故を起こして12等級に下がった契約」も「無事故で12等級に上がった契約」も同じ12等級の割引率(44%)(保険始期日:2012年11月1日の場合)が適用されている。 図3 (保険始期日:2014年4月1日の場合) さらに、3等級ダウン事故の場合、事故を起こした次の契約から3年間「事故あり」の等級が続くことになる。(図4参照) 図4 なぜ事故を起こした場合の保険料を値上げするの? では、なぜ保険会社は、事故を起こした契約について“値上げ”となる改定を行うのか…。それは「現行の等級制度の不公平」を是正するためである。 これまで、同じ等級の契約には同じ割引・割増率が適用されていたが、実際には、同じ等級であっても、「無事故の契約者」よりも「事故を起こした契約者」のほうが翌年以降に事故を起こす確率が高いという実態があるそうだ。 つまり、今までの制度では、本来「事故を起こした契約者」が負担すべき保険料の一部を、「無事故の契約者」が負担することになっていたのだ。 このような実態に基づき、より保険料負担の公平性を高めるため、同じ等級でも「事故を起こした契約」の保険料を引上げることとしたものである。 事故を起こすと、当事者や周りの人が辛い思いをしなければならないだけでなく、保険料の負担も大きくなる。今回の改定をきっかけに、ドライバーの皆さんのより慎重な安全運転を期待したい。
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